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日々、自分にとって特別になりえる方を探して、交際クラブの門を叩きます。
そんな特別な存在に求めるものは、恋人であったり、愛人であったり、中には結婚相手や、それとは別に、残りの人生を一緒に歩むための、ある意味戦友のような人を望む方もいらっしゃいます。
そういった関係を築くためには、複数回デートを重ねていく中で、信頼を蓄積していくほかありません。
そんな時、「この人だったら、分かり合える」と思える瞬間があると思います。
そんな気持ちをお互いが持てたら、こんなに素敵なことは無いと思います。

ですが、そういった深い部分でのフィーリングが合うという方とは、どういった人を指すのでしょうか。
例えば、音楽の趣味が同じといった風に、趣味が共通する方でしょうか。
趣味・嗜好のお話は、その場を盛り上げるためには、ちょうど良い話題といえるでしょう。
しかし、交際クラブを介するデートで、「また趣味を語り合うために、もう一度会いたいなあ」と思って、次のデートのお誘いにつながるケースがあるとは、そうそう思えません。
もちろん、お互い初対面の状態では、その人の人柄がなんとなく掴める趣味のお話は、ベターな選択でしょう。
趣味はあくまで趣味にしかすぎませんので、表面的な部分でしかつながることはできないかもしれません。
生まれ育った環境や年代も違うのならば、無理に共通点を見つけ出して、分かり合おうとするのは、非常に困難なことだと思います。

では、どのような部分が共通すれば、「分かり合える」と感じるのでしょうか。
それは、その人個人の哲学的なもの、つまりは「価値観」です。
その中でも、最も妥協できない部分が、「恋愛観」なのではないのでしょうか。
それは、男性・女性ともに、ある意味で、気を許せる人を望んでいるからこそ、譲れないものだと思います。
「恋愛観」は、相手に合わせても、いずれすれ違ってしまいます。
相手にとっての「理想」を必死に演じたとしても、無理をしていることには変わりありませんし、その見返りに相手が、自分の「理想」になってくれるということも、皆無に等しいでしょう。

どうすれば、より良いお付き合いを実現できるのでしょうか。
それは、正直に自分の気持ちを話すこと以外の術はないでしょう。
もちろん、思っていることを何でも口にしてしまえば良い、という訳ではありません。
しかし、自分の恋愛観に、「これは、他人からなかなか共感されるものではないかも」と思う部分があったとしたら、それを正直に話すことで、自分と同じ考え方を持った人と出会ったときには、より運命的なものを感じるのではないのでしょうか。

恋愛とは、小さなご縁を少しずつ紡いでいくものです。
交際クラブでの出会いも、そんなご縁のひとつです。
方便やお世辞で、相手の共感を得ようとするのではなく、自分の気持ちを正直に打ち明けてみるとこともまた、素敵な恋のきっかけになるかもしれませんね。

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